【第1部】Data Analyst Leaders Talk @渋谷プライムプラザ

f:id:yuckey0120:20181018092425j:plain## イベント概要

connpass.com

  • 第2部はコチラから(※現在執筆中)
  • CyberAgent、mercari、eureka、LINEのデータ分析チームのリーダーが集まり、パネルトーク形式で各社(もしくは登壇者自身)の事例を紹介していく
  • 分析スキルではなく、評価や体制、管理といった「組織」に紐づく話がメイン
  • 会場は、渋谷プライムプラザ(CyberAgent)のゲストスペース?(150名ぐらい収容できそうな広い部屋)
  • 今回は第2回にあたる開催
    • 第1回はコチラの記事をご参照ください

TL;DR.

  • どこの企業も、分析は「意思決定のため」に行う
  • データリテラシー向上、データドリブン文化の形成の鍵は、「データの民主化
  • データアナリストび評価指標は、「どれだけ必要とされたか」
  • 鉄本さん「かわいい」

sli.do

  • sli.doによる質疑応答を採用。
    • 「K」という名前で気になったことをひたすら投げ続けた
    • 全員匿名で投げていたのでかなり目立つことに…
    • ただそれが功を奏したのか、開催時間内で拾われた質問の殆どが、自分が投げたものだった
    • 拾ってくださった運営の方、本当にありがとうございます!

イベント内容

登壇者

  • CyberAgent 備前さん
  • mercari 樫田さん
  • eureka 鉄本さん
  • LINE 牟田さん

第1部 データアナリストの組織について

分析チーム役割(ミッション)はなにか?

  • mercari(樫田さん)
    • 物事を整理し、数字に落として枠組みを作ること
    • 手前側の乱雑になっている部分から着手していくことが多い(上流部分から分析の力で整えていく)
  • CyberAgent(備前さん)
    • 事業が自走できる環境を構築すること
    • 民主化、環境整備がポイント
  • eureka(鉄本さん)
    • 膨大なデータを活用して、ユーザーの潜在ニーズを発見すること
    • 他部門との架け橋になること 
  • LINE(牟田さん)
    • データを活用できるよう整備し、ちゃんと分析をすること
    • データ活用の民主化
      • 分析の仕組み化(ダッシュボード作成、業務フローの設計)
      • 会社全体のレベルを上げていく

easyな依頼に対する対応

  • mercari(樫田さん)
    • 1:データ分析のスキルを民主化(スキル共有)していき、簡単な分析は自己解決できるようにしている
    • 2:BIツール(Looker)の力を借りる
    • 3:強く断る(樫田さん的に一番オススメ)
      • 数字を出してくれる便利な人になってはダメ
      • チームの価値(ブランド)を高めていく
  • eureka(鉄本さん)
    • プロダクトチーム(マネージャー、エンジニア)だけで回せる環境を整備している
    • BIツールは、定量的に見るものはtableau、アドホックで見るものはre:dashを利用
  • CyberAgent(備前さん)
    • BIツールは、tableauとre:dashを利用

データリテラシーを高めるには?

  • mercari(樫田さん)
    • BIチーム自体をどうやったら強くできるかを考えるチームと、BIチーム外の人たちのリテラシー向上を進めるチームがいる
    • ありとあらゆる社員のリテラシーを向上させようとするのはナンセンス
    • 準BI(チームには所属していないが、分析が好きな人たち)をまずは育成し、そこから電波させていく(プロジェクトゆるふわBI)
  • eureka(鉄本さん)
    • データに興味がある人にいくつか権限を与え、BIチームからナレッジ共有をすることで教育している
    • 組織的に(経営層も巻き込んで)データの重要性を押し出している
    • データの定義を明確にする(ドメイン知識?)
  • CyberAgent(備前さん)
    • ビジネスを行う上で数字はつきもの
    • ベーススキルとして身につけるものと位置づけていきたい
  • LINE(牟田さん)
    • 全社的にデータを活用できるように、BIツールを自社開発している

データアナリストの評価基準について

  • LINE(牟田さん)
    • ユーザーにどれだけインパクトを与えられたか
    • 牟田さん個人としては、「人(ユーザー、社員)をどれだけ動かせたか」
  • eureka(鉄本さん)
    • 意思決定にどれだけ貢献できたか
    • 他の部署、チームからどれだけ「BI」という名前が出てきたか
    • 他部所との架け橋になっているからこそ、どれだけ必要とされたかを評価基準としておいている
  • mercari(樫田さん)
    • STEP1:言われた分析ができる
    • STEP2:言われていないのに分析ができる(先回り、想像を上回る切り口)
    • STEP3:分析官じゃない業務内容が評価される(分析もできて、尚且プラスαの貢献)
      • 成果責任をおってほしい
      • データアナリストではない動きが評価される
      • 辛いが、データ分析と何かを掛け合わせる、というところに重きを置いている

データ分析業務を評価する上で、行動量と成果量の配分はどれぐらいか?(←sli.doに投げて拾っていただいた質問)

  • mercari(樫田さん)
    • どういう観点でみて、どういう評価をするかを、自身の中でちゃんと定義付けしている
    • 最終的な評価は、社内の風潮、雰囲気
    • 誰から見ても評判が良い
  • CyberAgent(備前さん)
    • 顕在化されたお題に対して如何に答えられるか
    • 潜在化されたお題を如何に把握できるか
    • 1つでも多く先回りをして提案できるプレイヤーが評価されている

明日からチームで活かせる取り組み事例

  • CyberAgent(備前さん)
    • BIチームが一同に会す機会が少ない
    • 強制的に情報交換、ナレッジ共有をする場を設けている
    • 分析スキル、プレゼンテーションスキルの向上
  • eureka(鉄本さん)
    • 依頼窓口を集約する
    • 依頼側も依頼方法が統一されていることで依頼しやすい
    • 質の悪い依頼が来なくなる
    • 会社のニーズやトレンドも把握できる
    • データリテラシーの向上にも貢献
    • 定期的に依頼内容の振り返りも行っている
  • mercari(樫田さん)
    • チームのブランディングを担保する
    • 社外に発進することで、社内にチームの想いが伝わる
    • 最高のチームであることを社内外に発進するには、という意識をもって活動している
    • 一番細かい粒度で分析のクオリティを上げられないかを考える
      • クエリレシピの構築